佐合井マリ子のCaddy Spoon

尾崎考の自給自足を夢見て!!byベジタブル兄さん尾﨑考

2019年11月25日

本日は滋賀県大津市で農業に励んでいる、尾﨑考がブログを書かせていただきます。

前回は、お米の収穫時期をどのようにして見分けるかお話しさせて頂きました。

稲穂の色を見て、適切な時期に刈る。
とても難しい事ですが、美味しいお米を頂くためには収穫時期というのはとても重要な事です。

秋といえば食欲の秋、読書の秋など言われますが、昔から稲刈りも10月の秋の季節に行われてきました。
ですが、私の栽培地滋賀県大津市の収穫時期は9月頭です。
早いところでは8月終わりには収穫時期を迎えます。
なぜ1ヶ月も大津市の稲刈りが早いのでしょうか。
私もこの地で農業を始めるにあたり、とても疑問でした。

以前お米の品種は400種類ほどあるとお話ししましたが、もちろん400種あればそれぞれ育ちやすい温度帯がちがうので、栽培地との相性があった品種を選び、適切な時期に田植えし、適切な時期に稲刈りをする必要があります。
品種はある程度は選べますが、栽培地の温度帯は選べません。
例えば、私の大津市仰木地区では6月10日までに田植えしなけば収量が半減するという言い伝えがあります。
稲作が始まり棚田が築き上げられた時代から培われた、田植えの時期の目安です。
田植えをして栽培を始めますが、収穫時期というのは前回お話しした通り稲の穂の色を見て収穫適期を見極めます。
つまり、田植えの時期は栽培者の都合で前後させることができますが、収穫時期は天候や稲の調子によって毎年変化します。
という事は、ある程度までは田植えの時期によって収穫時期をずらせるという事です。

私の場合は仕事の繁忙期をずらすために、2種類田植えの時期が違うお米を育てています。
さらに少し田植えの時期を少しずらし稲刈りのタイミングも少しずらしております。

色々と書きましたが、なぜ時期が違うのかと言うの一つの答えはないんです。
●栽培地の温度が違うから
●栽培する稲の品種の適切な田植えの時期が違うから
●栽培者の都合によってある程度は田植えに時期を前後させることができ、それによって田植えに時期も変わるから

滋賀県は全国でもトップクラスの兼業農家が多い地域です。
やはり、ゴールデンウィーク中のまとまった時間を利用したい農家さんは多いし、その時期の田植えに適した品種が選ばれます。

農業を始めて数年経ちますが、答えというものが一つではないのがとてもおもしろい。


寒暖差が大きくなってくる時期です。
皆様も身体に気をつけて、2019年走り抜けましょう!!

尾﨑考


Posted by 佐合井マリ子 at 20:29│Comments(0)
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