佐合井マリ子のCaddy Spoon

1月28日火曜日は、尾崎考の自給自足を夢見て!の放送でした♪

2020年01月30日

2020年が明けてもう1ヶ月が過ぎようとしています!
みなさま、いかがお過ごしでしょうか??

えふえむ草津から、毎週火曜日にお届けしている番組「佐合井マリ子のCaddySpoon」は、
今年も元気に放送していまーす!

なかなかこちらのブログの更新率が減ってしまっていますが、、、、
今年も滋賀県の楽しいところを見つけて発信していきたいなぁ〜と思っています!

今年もどうぞよろしくお願いします!!

さて
1月最後の放送は、滋賀の大津・仰木の棚田にてお野菜を無農薬で育てている尾崎考くんの「自給自足を夢見て」のコーナーをお届けしました!
今年もナチュラルで超美味しい&健康的なお野菜を作っている尾崎くんのお話をたくさん聞いていきたいと思っていますーっ!

早速、今月も尾崎くんからのブログが届いているのでぜひ読んでください♪♪



↓↓↓
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

本日は滋賀県大津市で農業に励んでいる、尾﨑考がブログを書かせていただきます。

お正月は実家に帰り、家族と一緒に過ごしておりました。

甥っ子や姪っ子、本当に可愛いですね。
一緒に遊んだり、一緒にお風呂入ったり、、。
こんな可愛い子ども達のためにも、安心して食べられる作物を作り続けていきたいです。

さて早いもので、2020年も1ヶ月が経とうとしております。
今年はとっても暖かい冬ですね。
天気がいい昼間に仕事をしていると、時々汗ばむほどです。
朝と夜は気温が落ちるものの霜は降りず、氷点下を下ることはありません。

底冷えというか、、寒くて仕方がないという日がないです。
例年ならば土も凍り、霜柱が立って幻想的な風景になるのですがそんなこともなく、、。

普段なら寒さで冬を越せない虫達も今年は土の中にもぐったり、葉と葉の間で冬を越そうとしています。
そうなると、例年以上に春先に虫達が多く活発に動くようになるので、春先の野菜がうまく栽培できるか心配です。
もちろん、薬などで駆除はできません。
作物の周りだけネットで覆って育てるのですが、それだけでうまく対応できるかどうか、、。

こんなに暖かい冬は滅多とないですが、うまく乗り越えたいと思います。

大津市仰木の地で野菜を栽培し始め、稲作をし始め、果樹を定植し始め、早くも4年目です。
今年からはまた新たなプロジェクトを始動します!
稲作の耕作面積を広くし、無農薬の有機質肥料を使った栽培方法のお米をさらに拡大します。
そして、色々な果樹を定植して棚田の有効活用を目指します。

先ほどもお話しいたしましたが、年々暖かい冬になっています。
ここ仰木の地でここまで暖かい冬はなく、雪が積もり朝は水が凍るのが当たり前でした。
地球温暖化による心配はあります。
ですが、いいように考えれば暖かくなった仰木で栽培できる果樹の種類は多くなりました。

昨年植えたレモンも、暑いのは得意ですが寒いのは苦手な作物。
寒いのが苦手ということは寒さで枯れてしまう可能性があるということです。
でも最近は暖冬でそこまで寒い冬の日がないので枯れてしまう可能性は低くなります。

今年は、さらに果樹の種類を増やしました。
梅、栗、クコ。
どれも暖かい気候の方が育ちやすい作物です。
クコは古くから漢方で用いられている色々な効能を持っている果樹です。

今10種類程の果樹を定植しています。
冬も暖かいし、夏もより暑くなっています。
そんな気候変化によって今の仰木に適した栽培品種、栽培方法を模索していきたいと思います。

そしてそれを棚田で行うことにも意味があります。
棚田の役割をお話しするのはまた別の機会にしますが、天然のダムであり生態系の保存に欠かせないものと言われています。
そんな棚田でお米を耕作されている農家さんは、70歳を超えている方がほとんどで、どんどん作付けできる担い手が減ってきています。
稲作だけではなく、色々な活用方法を模索し活用していく。

果樹は5年ほどの歳月が経たないと結果が出ない作物です。
農業は年という長いクールで移行していく事業なので、ついつい目先のことに気をとらわれがちになりますが、ぐっと広い視野を持ち自分を信じる力を持ち、2020年も進んでいきたいと思います。

本年もよろしくお願い申し上げます

尾﨑考


Posted by 佐合井マリ子 at 18:09 Comments( 0 )

尾崎考の自給自足を夢見て!!byベジタブル兄さん尾﨑考

2019年11月25日

本日は滋賀県大津市で農業に励んでいる、尾﨑考がブログを書かせていただきます。

前回は、お米の収穫時期をどのようにして見分けるかお話しさせて頂きました。

稲穂の色を見て、適切な時期に刈る。
とても難しい事ですが、美味しいお米を頂くためには収穫時期というのはとても重要な事です。

秋といえば食欲の秋、読書の秋など言われますが、昔から稲刈りも10月の秋の季節に行われてきました。
ですが、私の栽培地滋賀県大津市の収穫時期は9月頭です。
早いところでは8月終わりには収穫時期を迎えます。
なぜ1ヶ月も大津市の稲刈りが早いのでしょうか。
私もこの地で農業を始めるにあたり、とても疑問でした。

以前お米の品種は400種類ほどあるとお話ししましたが、もちろん400種あればそれぞれ育ちやすい温度帯がちがうので、栽培地との相性があった品種を選び、適切な時期に田植えし、適切な時期に稲刈りをする必要があります。
品種はある程度は選べますが、栽培地の温度帯は選べません。
例えば、私の大津市仰木地区では6月10日までに田植えしなけば収量が半減するという言い伝えがあります。
稲作が始まり棚田が築き上げられた時代から培われた、田植えの時期の目安です。
田植えをして栽培を始めますが、収穫時期というのは前回お話しした通り稲の穂の色を見て収穫適期を見極めます。
つまり、田植えの時期は栽培者の都合で前後させることができますが、収穫時期は天候や稲の調子によって毎年変化します。
という事は、ある程度までは田植えの時期によって収穫時期をずらせるという事です。

私の場合は仕事の繁忙期をずらすために、2種類田植えの時期が違うお米を育てています。
さらに少し田植えの時期を少しずらし稲刈りのタイミングも少しずらしております。

色々と書きましたが、なぜ時期が違うのかと言うの一つの答えはないんです。
●栽培地の温度が違うから
●栽培する稲の品種の適切な田植えの時期が違うから
●栽培者の都合によってある程度は田植えに時期を前後させることができ、それによって田植えに時期も変わるから

滋賀県は全国でもトップクラスの兼業農家が多い地域です。
やはり、ゴールデンウィーク中のまとまった時間を利用したい農家さんは多いし、その時期の田植えに適した品種が選ばれます。

農業を始めて数年経ちますが、答えというものが一つではないのがとてもおもしろい。


寒暖差が大きくなってくる時期です。
皆様も身体に気をつけて、2019年走り抜けましょう!!

尾﨑考


Posted by 佐合井マリ子 at 20:29 Comments( 0 )

尾崎考の自給自足を夢見て!!byベジタブル兄さん尾﨑考

2019年11月13日

どうも!
本日は滋賀県大津市で農業に励んでいる、尾﨑考がブログを書かせていただきます。


いきなり本題ですが…
路地で育てている農家の忙しい時期、農繁期は年2回あります。
気温が上がってくる4月5月、次に忙しいのが気温が下がってくる8月下旬から10月にかけて。

最近は、冬の野菜の準備に明け暮れております。
稲刈りは終わりましたが、これを同時に作業するのはとーっても大変でしたっ!(なんとか無事に終わってホッとしてます)




大根もすくすくと、




かぶらもすくすくと、




白ネギもすくすくと成長しております。


台風19号で少し被害を受けてしまったレンコン 。



レンコンは掘ってみないと成長がわからない野菜です。
今年は11月上旬頃に初堀をしようと思っています。
とても楽しみです。



っとまぁこんな野菜たちの管理と、稲刈りを同時に進めていました!




これは先日、手で刈った稲です。
無農薬で育てている、農林22号と言う品種のお米。
黄金色になったら収穫の合図です。

稲の穂は元々は緑色です。



この穂が黄金色に熟して色が変わっていきます。
どんな作物でも、より美味しく食べるために収穫のタイミングがあります。
お米にもそれがあり、全て黄金色に変わったタイミングで、、っと言いたいのですがそれでは収穫が遅いことになります。
お米の収穫の適期は、全体の穂のお米の色が85パーセントほど黄金色に変化した時、つまり15パーセントほどのお米の色は緑のまま収穫します。もちろん緑のお米も食べれます。
ではなぜ全体が黄金色になるまで待ってはいけないのか。
実は、お米は熟しすぎると美味しくないのです。
穂は一番先の方から順番に熟していきます。
順番ですので、一番先のお米が熟すタイミングと株元に近いお米が熟すタイミングには時間差があります。
ですので、一番遅く熟す株元に近いお米が熟すのを待っていたら、穂の先から順番に熟しすぎになってしまって美味しくなくなってきます。
ですので穂先と穂元の全体を見た時、ちょうど絶妙な時期が15パーセント緑の状態である時期に刈り取るのが全部のお米が美味しい最適の時期なんです。

そんなお米の収穫適期は、厳密に見るとたった2日間しかないみたいです
もちろんまだ修行の身なので、ここだって時のタイミングでは中々刈れません。
天気のご機嫌を伺いながら、他の全体の色を見て刈る、、。

仙人レベルの眼力が必要です。

日々、努力あるのみですね!!

尾﨑考


Posted by 佐合井マリ子 at 20:20 Comments( 0 ) 野菜。

尾崎考の自給自足を夢見て!!byベジタブル兄さん尾﨑考

2019年07月23日

おはようございまーす!!

本日は滋賀県大津市で農業に励んでいる、尾﨑考がブログを書かせていただきます。

去年の今ごろは毎日35度ぐらいの気温が続き、日中は仕事どころではなかった記憶が蘇りますが
今年はなんとまぁ涼しい毎日が続きますねっ!!
だからなのか、余計に自然環境に敏感になります。

そう、、今年の日照不足は深刻です。

7月に梅雨に入り、雨量こそ少ないものの太陽が顔を出す時間がとっても少ないです。
気温も30度を下回り、太陽も当たらないので土の温度も上がりません。
私たちにとっては過ごしやすい毎日ですが、野菜、特に果菜類を育てている私にとっては死活問題なのです。
果菜類とは、茄子、ピーマン、トマト、オクラ、きゅうりなど実を食す野菜の総称です。
特に高温を好む茄子、オクラの実がなってくれません。
植物の成長は、大きく見て「栄養成長」と「生殖成長」があります。
栄養成長は、根や茎や葉を大きく伸ばして体を大きくする成長。
生殖成長は、花を咲かせ実を実らせ、種を残す成長。
植物は土の中いっぱいに根を張り巡らせることで、土の栄養を吸収し成長していきます。
ここで少し思い出していただきたいのが、小学校の時の理科で習った光合成。
植物は太陽の光エネルギーを使って、水と空気中の二酸化炭素を使って炭水化物を生成しています。
では土の養分があるのに、なぜ光合成をする必要があるのでしょうか。
植物はまず栄養成長で体を大きくする成長をします。
そして、ある程度体が大きくなったら生殖成長をし始める、つまり花を咲かせ実を実らせるようになるのですが、実を作るには多くの炭水化物が必要なんです。炭水化物は土からも吸収できるんですがとても微量なので、そこで必要不可欠なのが光合成なのです!

でも今年はあいにくのこの天気。
生殖成長に必要な炭水化物を作るには、この今年の日照量ではもっとたくさんの葉が必要だと栄養成長し続け、生殖成長へ転換してくれないんです。

これはオクラ。




オクラは茎と葉の間に花が咲きそれが実る野菜です。
ですが今年は、蕾こそつけてくれるものの花が咲きません。
オクラは、花を咲かせてしまうと受粉して実を実らせるしかないということをわかっています。
ですが今の環境で実らせることができない、実らせてしまうと母体自体を枯らしかねないという環境なので、花を咲かせる前に自ら花を枯らし(生殖成長を避け)、母体を大きくすること(栄養成長)に全力を尽くします。

もちろん日照量の問題だけではなく、気温も低いので余計に育ちません。
夏野菜には、やはり夏の日照りと暑い環境が必要なんですね。

低温、多湿が続くと稲の病気も発生します。
これは、1回だけ除草剤をまく農法で栽培している稲です。




少しわかりにくいですが、いもち病という病気です。
葉を枯らしてしまう悪い菌により、稲穂が実って収穫するまでに枯れてしまう病気です。
私たちが今年の夏は過ごしやすいように、悪い菌にとっても過ごしやすい環境なのです。
去年の夏は30度をゆうに超え日差しが強かったため、この菌も活動できずに発生しなかったのですが、今年は大活躍
早く気温が上がり、強い日差しが欲しいです。
これを防ぐ手立ては、薬を撒くことですね。
基本的な農法では田植えの時点で薬を前面に撒くことで予防しているのですが、私はもちろん撒いていないので、今年はしっかりと効果が出ております

無農薬の稲の方はまだ何とか持ちこたえている状況。
ですが、少し前兆あり、、。。
お願いだから、晴れてください

そんな中でも何とか実ってくれている、野菜には感謝しかありません。。

トマト



きゅうり


かぼちゃ



日々刻々と変化する農業の世界。
日々勉強し私のできることを探し続けることしかないですね。

過ごしやすい夏ですけどねー!!!!
でも、海行きたいー!!ってならんから、これはこれで寂しい夏かな。

夏本番!!
よろしく頼んますーー!!!

みなさんは、熱中症など体調管理気をつけてくださいね

尾﨑考


Posted by 佐合井マリ子 at 12:59 Comments( 0 )

6月25日の記事

2019年06月25日

おはようございまーす!!

本日は滋賀県大津市で農業に励んでいる、尾﨑考がブログを書かせていただきます。

夏至も過ぎいよいよ暑い暑い夏がやってきますね
今年は夏野菜の準備が遅れたものの、順調に成長中です。

きゅうり



なすび



トマト



かぼちゃ



オクラ




収穫まではまだもう少しかかりそうです(>_<)
待ち遠しいですね!!


そして、こちらはズッキーニ




苗を育てているときは少し調子が悪かったのですが、何とか実をつけてくれそうです。
よかったー


さて、先月はお米の品種は900種類ほどあるというお話をさせていただきました。
品種改良の結果、現在はとてもたくさんの種類のお米があります。
なぜ、品種改良をしなければいけないのかというお話です。

主な理由としては、
▲美味しいお米の品種を作る(消費者がうれしい)
▲栽培しやすいお米の品種を作る(生産者がうれしい)

この2つがあげられます。


まず、「美味しいお米の品種を作る」!!
やっぱり、美味しいお米を食べたいですものね。
もちもちしたお米、粒がしっかりしていてあっさり食べれるお米、色んな特徴を持ったお米を掛け合わせて、好みによってより美味しいお米の品種を作ります。

では、「栽培しやすいお米」とは?
例えば、そもそもお米は気温が低いと育たない作物です。
と言うことは、北海道や新潟などの広大な土地がある寒い地域では、育てることができないという事になります。
これではせっかく大きい田んぼがあるのに栽培できない!!なんてことになります。
そこで、品種改良という技術によって、気温が低くても育つようなお米の品種を作り上げるのです。
そして、稲もなんらかの原因により病気に感染して枯れてしまうことがあります。
ですので、品種改良によって作られた病気に強いお米は栽培しやすいのです。

農業は天候にとても左右されます。
天候は変えようがないですが、せめて育てるお米はしっかりと収穫を見込める品種を植えたいものです。
病気に強い品種、暑さに強い品種、寒さに強い品種、稲が高くなり過ぎると雨風の影響などで収穫前に倒れてしまうのでそうはならない稲が低めで収穫しやすい品種、などなど、、

ですが、やはり全てにおいてパーフェクトの品種はございません。

例えば、今年わたしが初チャレンジしている「農林22号」という品種は、みなさんもよくご存知のお米「コシヒカリ」の母親なのですが、コシヒカリでさえコケヒカリと言われるほど身長が高く、倒れやすくて作りにくい品種なのです。が、農業22号はもう一つ稲穂が高くなり倒れやすい品種です。
でも!!とっても美味しいんです。

一長一短ですが、短所も作り手の技術でカバーできるはずとチャレンジ中です。






今年の西日本は梅雨入りが少し遅れております。
雨という天候と特に密接な関係のある稲。

農業22号を無農薬で育てているのですが、そろそろ中干しの時期です。
基本はずっと水を入れて水深数センチの管理で育てていくのですが、今の時期の10日間ほどは水を抜き一旦田を乾かします。
今まで水分で満たされていた環境で育っていた稲に乾燥という刺激を与える事により、根をより深く張らせるという作業があります。
ホントならもうすぐ梅雨が明けて夏が来るので天候が読みやすくうまく土を乾かせるのですが、水の要る今の時期に今年は水が少なく困っているのに、さて乾かそうかと言った今週末には梅雨入りか⁉︎っと言ったタイミング。

うまくタイミングがあいません。泣

乾かした方がいいけれど、別に乾かさなくても育ちます。
でも中途半端に水の管理をしていると、いらない草が生えてしまい収穫量が減る可能性もあるのです。
色んな選択肢がある中、お天道さんや作物や色々な物のご機嫌を伺いながら、自分の経験の引き出しの中からBestの選択を導き出す。
それが農業の難しいところでもあり、でも面白いところ。
基本的には年に1回しか経験できない作業、でも毎年天候も気温も、土の状況も違う。
そんな中試行錯誤をしながら段取りがバシッといき、美味しい作物が実った時の喜びといったらもう、最高ですね。

農を営むとは、生きる術を磨くということ。

これからも生き抜く力を研ぎ澄ませることに、全力で取り組んで生きたいと思います。


暑い夏がまたやってきます。
体調には気をつけて、夏を楽しみましょう!!

尾﨑考


Posted by 佐合井マリ子 at 12:49 Comments( 0 )

尾崎考の自給自足を夢見て!!byベジタブル兄さん尾﨑考

2019年05月28日


おはようございます!!

本日は滋賀県大津市で農業に励んでいる、尾﨑考がブログを書かせていただきます。

ただ今、絶賛超農繁期でございます(>_<)!!
夏野菜の準備に、田植えに、野菜の収穫に、、
頑張って乗り越えなければ(>_<)

準備も大変ですが、豆類の収穫もかなり大変!!

スナップえんどう




赤豆えんどう





そら豆





豆類は収穫が遅れると固くなるし、早すぎると甘みが乗らずに美味しくないしとても難しい。

せっかく育てているのだから、しっかり適期で収穫して頂きたいですもんね。


そして、夏野菜もすくすくと育っております。

こちは、きゅうり。




こちらは山科なす。




まぁまだまだヒヨッコです(笑)


さて、田植えがやっと先日終わりました。
私の栽培している地域では5月上旬辺りが田植えの時期。

ですが、まぁ、、色々試行錯誤がありまして私はつい先日田植えを終えました。
今年植えた品種は、コシヒカリと農林22号。
聞きなれない農林22号とは、みんな大好きコシヒカリの母親です。
コシヒカリは、農林1号(東日本で美味しいお米として広まった品種)と、農林22号(西日本で美味しいお米として広まった品種)を掛け合わせることによってできた品種です。(農林100号)
その昔は、日本でも東と西で好まれるお米が違っていたのですが、こうして品種改良することで、日本全国ほぼどこでも作れるお米、東で食べ慣れた味と西で食べ慣れた味が合体し、両者で受け入れられる味わいが生まれました。

スーパーに行くと色々な品種のお米がありますが、現在900品種を超えるお米が存在します。
それは、品種改良を重ねることによって生まれたお米ばかりです。

でも、なぜ900もの数のお米を作り出す必要があったのでしょうか。

主な理由として、
▲美味しいお米の品種を作る(消費者)
▲作りやすいお米の品種を作る(生産者)

この2つを追求することが、お米の品種改良の醍醐味です。

美味しいお米。
例えば、モチモチとして美味しい!とか、冷めても美味しい!とか、甘みが強い!とか、モチモチ感はあまり無いけどさっぱりして食べやすい!とか、、。

もちろん好みはあるけど、そんな色々な好みに応えるべく品種改良の研究が行われています。

では、
▲作りやすいお米の品種を作る(生産者)

作りやすいとはどういう事なのでしょう…。

これはまた来月お話しさせていただきます。


何だかんだで、2019年ももう折り返し地点、、。
時の流れに負けないように頑張らなくては(>_<)!!

もうすぐ暑い時期がやってきます。
皆さんも、体調お気をつけくださいね!!

尾﨑考


Posted by 佐合井マリ子 at 18:02 Comments( 0 )

尾崎考の自給自足を夢見て!!byベジタブル兄さん尾﨑考

2019年04月30日

おはようございます!!

本日は滋賀県大津市で農業に励んでいる、尾﨑考がブログを書かせていただきます。

すっかり桜も散り、春も折り返し地点、、。
ですが、今年の春は少し肌寒い日が続きますね。
3月の末に気温が上がって暖かくなったので、野菜の成長が早いかなと思いきや、わたしの畑がある大津、仰木の山はまだまだ寒いので、野菜たちの成長はごゆっくりなご様子です。



そら豆も花が散り、さやが少しできてきているものの、去年より5日ほど遅いご様子。

スナップえんどうはもう少しで収穫開始ーっ!!




新玉ねぎは収穫を開始しておりますよー!!




野菜の収穫作業もさる事ながら、田にも水を張り、田植えの準備も着々と進行中です。
水を溜めるには、もちろん水漏れが起きないように工夫しないといけません。
棚田はもちろん土のみなので、ブロック塀などはございません。

ただ、水を入れたこの状態では、土の隙間から水が漏れて水が貯まりません。
そこで!!
畔付近の土と水をコネコネして泥状にします。
この泥を畔にぬりつけます。
畔とは、田んぼと田んぼの境目に作られたもので、土を盛り上げた敷居をいいます。
棚田の場合は、田と土手の境目ですね。
泥を畔に塗りつけることにより、水漏れを劇的に防ぐことができます。
土を水でこねて泥にすることにより、土の中の物質と物質の隙間が小さくなることで水が漏れにくくなるんですね。
この畦塗りをするのとしないのとでは、田植え後の水管理のし易さが雲泥の差なので、この畦塗りは必ずやらなければいけない仕事です。

ビフォー


アフター




そして野菜の方は、夏野菜の苗を育てているのですが今年は種をまいたのが遅かったので、少しゆっくり成長中です。



こちらはピーマンの苗。
苗半作と言われるぐらい、苗作りはとっても大事。
まだまだ私も修行中です。
先月、種をまくときは休眠打破が大切というお話をさせて頂きました。
種は不適切な時期に不用意に発芽してしまわないような性質を持っています。
ですので、発芽しやすくなるようにする作業を休眠打破と言います。(休眠打破をしなくてもいい野菜の種類もあります。)
休眠打破した後種を土にまく(土に下ろす)のですが、その時のポイントを少しお伝えしたいと思います。
種が発芽する条件は、地温(適切な温度)、湿度、酸素が必要です。
一番最初の地温は、発芽する温度に達する時期に種をまく事が必要です。
レタスなどは15度ぐらいあれば発芽してくるのですが、夏野菜のかぼちゃなどの瓜科は25度ぐらいの地温が必要です。
そして湿度と空気。
これを左右する重要なポイントは、種に被せる土の量(覆土)です。
基本は、種の厚みの2〜3倍。
その量(厚み)の土を被せる事で、適切な湿度と酸素を維持する事が出来ます。
そして水を与えるのは、種を土に下ろし土をかぶせたあとの1回のみ。
土がびしょびしょ過ぎると適切な酸素状態になりません。
かといってほっといても土が乾いてしまうので、私は新聞紙をポットの上にかぶせて保温する工夫をしております。
1回ほど。
苗半作ですので、あまりあげ過ぎると定植後も水がないと育たない甘い苗になってしまい、成長が思わしくありません。

苗半作、、、
あんなに小さい苗を作るのに、栽培の半分もの重荷があるなんて、、
まだまだ修行です(>_<)

さて!!
明日からも朝から晩まで仕事が目白押しです‍
種まきは、生み出し始めること。
種をまかないと、育てるも何もないですからね!

今年はお米も種まきからのスタートです

令和の時代も、笑顔多き日が続きますように。


尾﨑考


Posted by 佐合井マリ子 at 12:49 Comments( 0 )

尾崎考の自給自足を夢見て

2019年03月20日

こんにちはー!
本日は、滋賀県大津市で野菜とお米と果樹を育てている尾﨑考がブログを書かせていただきます。

もう3月も半ばに差し掛かり、とっても温かくなってきましたね。
土筆もニョキニョキと出てきております。




オススメは卵とじ!
今しか食べることのできない旬ですね!!

そしてこれ。




私の畑は棚田の一角なのですが、山の自然の水の流れにより、水が湧き出ている箇所があります。
そこをうまく整備して沼地を作りました。
そしてそこに、クレソンを定植しました♪
ピリッとした辛さがあって、油との相性がいいので、さっと炒めて食べるのもオススメ。
鍋に入れたりしても美味しいんです。
もっと温かくなってきたらいっぱい採れるかなぁ~。楽しみです。

さて、もうすぐ本格的に暖かくなり季節は春に向かいます。
イコール、農家がとっても忙しい時期に突入します。
種をまき、ポットなどで苗を育て、それを畑に植え替えて、美味し~い野菜を育てるのが農家の仕事ですが、春はその一番最初の「種まき」のシーズンです。これでもかと言わんばかりに、色々な種をまきます。

もちろん、野菜によってはまだ種をまくには早いものや、畑に直接種をまいて育てる野菜はまだまきません。

先月は、F1種と在来種という種の種類がある事をお話ししましたが、今月はその種をまく時のコツをお話しさせていただきます。
私たちはお店で好きな種を選んでまきますが、自然界では花が咲いてできた種が自然に落下したり、風に乗って運ばれた先で発芽して、また成長をします。
発芽する条件というのは色々あるのですが、その中でも発芽する時の温度がポイントです。
例えば温度が低い時に発芽してしまうと、気温は低く寒く、時には氷点下になるので成長できない、もしくは凍ってしまい枯れてしまう危険があります。
植物たちは賢いものでその事を知っていて、適切な気温にならないと発芽しない特性を持っています。

冬は昼も夜も寒いですよね。
ところがこの季節になってくると、昼は暖かいけれど朝晩は冷え込む。
それが次第に、昼も温かく朝晩の冷え込みもなくなり春になる、、。そのころ、植物たちは発芽をしようと精力的になるわけですが、
その暖かな春になるのを待っていると、わたしたち農家としては収穫の時期が遅くなったりで収穫の量が限られてしまうので、ちょっと困っちゃいます。
そこでっ!!!ほんのスコーーーシだけ手を加えます。それは、春を待たずして発芽させること。
先ほど記述したように、発芽するには暖かい春のような気温になることが何より重要。
つまり、朝晩冷え込むこの時期、いかに寒くなく、暖かい気温(種からしたら地温) を持続させることができるか、という事なんです。いわゆる、凍ったりしてしまう温度イコール0度以下にならないように、種を植えたポットなどを暖かい場所へ移動させたり、ビニールで覆って屋根を作ってあげたりして、寒さをできるだけ回避します。まず大切なのはそれだけのことなのです。

そして、なによりちゃんと発芽してもらわないことには、暖かい環境をつくったとて、なんの意味もありません。
実は種の表面にはアブシジン酸という発芽抑制物質があり、それによってそう簡単には発芽しないような仕組みになっています。
春を待たずして早い時期から私たちが種をまき発芽させるためには、そのアブシジン酸を無効化しなければなりません。
そのために必要な工程を、休眠打破と言います。
簡単に言ってしまうと、アブシジン酸によって休眠状態にあった種に「寒さ」という刺激と「水分」を同時に与えることで、目を覚ましてもらうという感じです。
もちろん、自然の冬の寒さで休眠打破する植物もありますが、お店などで袋の中にいる状態ではなかなか休眠打破ができずにいます。
そこで、わたしたち人間の手で、そういった種を休眠打破することができるのです。そのやり方はとっても簡単。
袋から種を出して適当な容器に入れます。その容器に水を入れて、一晩冷蔵庫へ。たったこれだけです。
そうして目覚めた種たちをまき、昼間は日の当たる暖かいところ、夜もできるだけ地温を下げないように工夫して発芽を待ちます。
例えば私たち農家は畝にビニールをはって、夜寒くなるのを防ぎます。





家庭菜園などの場合は、プランターなどで育てて、可能ならば夜は冷えないところに移動させたり、プランターをビニールで覆ってもいいと思います。

私は、茄子やピーマンをまいたのですが、この時期は発芽するのに2週間ほどかかります。
芽が出なくても生命力を信じて、気長に待ちましょう。(笑)


さあ!!
明日からも畑に、田んぼに、果樹も定植しないといけません、、
季節の変わり目、、お恥ずかしながらキッチリ風邪をこじらせてしまいましたが、そんなの吹き飛ばせるように頑張りますー!!

尾﨑考


Posted by 佐合井マリ子 at 16:23 Comments( 0 )